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いいだ歯科・矯正歯科|吹田市佐井寺の歯医者

急速拡大装置について

こんにちは、吹田市南千里駅が最寄りのいいだ歯科・矯正歯科です。

 

今回は、以前のブログで一度軽く触れた「急速拡大装置」というものをもう少し詳しく説明していこうかと思います。

 

急速拡大装置とは、

 

主に小学生くらいのお子様に使用する固定式の矯正装置で、

上の6歳臼歯(上顎第一大臼歯)と前方の乳歯もしくは小臼歯を固定源として、上あご全体を左右に拡げることを目的に使用します。

歯がきれいに並ぶためのスペースが不足している症例などに用いられます。そのため、早めにこの装置を用いることができれば、将来的に抜歯矯正を避けられることもあります

 

 

<急速拡大装置の特徴>

 

歯並び全体を側方に拡げる装置としては、ワイヤーの力を使うクワドヘリックス装置バイヘリックス装置、取り外しができるプレートタイプの床拡大装置などもあります。

 

急速拡大装置は、「急速」と名の付くように、短期間で上あごの歯列全体を拡げていく装置で、特徴としては、他の拡大装置のように歯だけが外側に傾斜移動して拡がるのではなく、上あごを構成する上顎骨そのものを左右に拡げることができるという点にあります。

 

もともと、上あごの幅が狭くなる原因の一つとして、鼻炎などによる口呼吸が挙げられます。

以前のブログでも説明させていただきましたが、口呼吸と歯並びには大きな関係があります。

本来鼻呼吸ができていれば、舌の先は上あごに密着しているのですが、口呼吸をするとなると舌が下方に移動し、口がぽかんと空いたようになります。

歯の位置というのは、頬や唇の粘膜と舌の位置のバランスでも決まるのですが、舌が低位にあると、頬の力が優位になり、歯列全体が内側へ傾いてくるようになります。

こうして歯並びが狭くなってしまうのです。

 

 

この急速拡大装置を使用することで、上あごが拡がると同時にそのすぐ上部にある鼻腔も拡がるため、呼吸時の気流の通りがよくなり、口呼吸の改善も図られます。

その結果、歯列全体も安定した位置を保ちやすくなるのです。

 

 

また上あご全体の劣成長がみられる子に対しても、この装置を用いて上あごを側方に拡げながら、上顎前方牽引装置といわれるものを併用することで、上あごの正常な成長を促すこともあります。

 

 

 

<急速拡大装置の構成>

 

・装置を歯に固定するための「バンド」といわれる金属の輪っか

 

・左右のバンドを連結する太いワイヤー

 

・上あごを側方に拡げるためのネジ(スクリュー)

・ネジを回すスクリューキー

 

このネジを回転させることで、装置が側方に拡大し、上あご全体が左右に拡がります。

 

患者さん自身や保護者の方は外すことができません。

 

このネジは、患者さん自身で回すことは難しいので、保護者の方に手伝っていただく必要があります。

 

 

<ネジの回し方>

 

  1. 装置の真ん中に穴があるので、その穴に針金の先を入れ、手前から奥へ倒します。
  2. 奥までネジを回したら、そのまま手前に引かず、下方に向かってネジ回しを抜きます。

・手前に向かって抜くとネジが回っていない状態になり、治療が進まなくなります。

・ネジを1日に1~2回まわします。

 

 

<急速拡大装置を使用する期間>

 

上あごを拡げる期間は2週間以内で終了しますが、装置をすぐに外してしまうと、すぐに後戻りしてしまうため、骨が完全に安定するまで、4~6ヶ月はそのまま装置を付けたままになります。その期間まで待てば、拡がってできた骨の隙間に新たな骨が添加され、戻りにくくなります。

 

<急速拡大装置の注意点>

 

・装置を装着した後や、ネジを回し始めたときは、痛みが出る場合があります。

・装置の構造上、特に上あごと装置の隙間に食べ物のカスなどが残りやすくなるため、いつも以上に十分にハミガキを丁寧に行う必要があります。

・装置の拡大が進むと、上の前歯の間にすきまが空いてきます。これは一時的なもので最終的に閉じますので、心配いりません。

 

 

使用している装置で何かお困りのことがございましたら、いつでも当院へご連絡ください。

 

 

いいだ歯科・矯正歯科

06-6337-4180

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