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こんにちは。南千里駅、千里山駅が最寄りのいいだ歯科・矯正歯科です。
先日、吹田市3歳児健診の出務に行ってまいりました。
40名ほどのお子様の健診をさせていただきましたが、虫歯がみられたお子様は2名で、ほとんどの方の口腔衛生状態は良好でした。
予防歯科への意識が高くなっている方が増えてきているなと感じ、非常にうれしく思いました!
ただ行政による公的な歯科健診はこれで最後になりますので、これ以降はかかりつけの歯科医院を見つけて、今後のお子様の歯を守るために、定期的に虫歯のチェックやフッ素塗布をしてもらうことをお勧めします。
さて、その3歳児歯科健診の際にお口に関する相談・悩みも聞かせていただくのですが、今回は「指しゃぶり」が気になるという相談内容が多かったです。
指しゃぶり自体が歯並びへの影響があるということが広く認識されてきているのかなと実感しました。
指しゃぶりといえば、赤ちゃんの象徴のようで可愛らしい感じはするのですが・・
医学的には「吸指癖(きゅうしへき)」といい、指しゃぶりが長く続くとお口の発達や歯並びへの悪影響が出てきてしまいますので、できれば指しゃぶりをしないに越したことはありません。
幼児期から長期にわたって指しゃぶり(吸指癖)が続くと、上下の歯の間に指が入るだけの隙間が作られていきます。特に上の前歯が前方へ突出したように傾き(出っ歯)、前歯同士がかみ合わない状態(開咬)となってしまいます。
さらに、歯が生え変わる時期まで指しゃぶりが続くと、永久歯も同様に咬み合わせ・歯並びへの影響が出てきます。
ではお子様の指しゃぶりについては、早めに無理やりやめさせるべきなのでしょうか?
指しゃぶり防止のためのマニキュアや指サックなどの商品が発売されていたりしますが、、、
基本的には、幼児期の間は無理にやめさせる必要はありません。
そもそも指しゃぶりをする原因の一つとして、お子様の何らかの精神的な不安や葛藤を軽減するためとも言われています。
そのため、指しゃぶりを無理にやめさせようとすると、他の行動に転化され、幼児期の精神形成に好ましくない影響を与える可能性があるとも考えられています。
少なくとも4~5歳くらいまでは、指しゃぶりを無理に意識させずに経過観察していく方がいいと思われます。
ほとんどの場合、成長とともに自然にしなくなることが多いです。
それ以降もまだ続くようであれば、指しゃぶりが良くないということを鏡を見せながら説明して理解させ、自分自身で指しゃぶりをやめるように努力させる方がいいでしょう。
早めに指しゃぶりをやめることができれば、前歯の歯並びは自然に治りますが、やめる時期が遅くなると矯正装置などを使用しないと治らないこともあります。
指しゃぶりなどの癖でお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
いいだ歯科・矯正歯科
06-6337-4180