ブログ
Blog
こんにちは、南千里駅と千里山駅が最寄りのいいだ歯科・矯正歯科です。
前回に引き続き、“正しい磨き方”についてのお話ですが、
今回は、歯ブラシ、補助用具以外のよくある疑問、質問に関してお答えしていきます。
結論から伝えますと、正しい使い方で汚れが取れればどちらでもよいです。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、その点を考慮して選択していただければいいと思います。
<手磨きのメリット>
①価格が安い
皆さんご存知かとは思いますが、普通の歯ブラシであれば1本数十円~数百円で販売していることがほとんどですので、電動ブラシ本体や替えブラシと比較すると、購入しやすい値段です。
毎日使用していると、歯ブラシは毛先が傷んできたり、不潔になってしまうので、1か月に1回の交換が目安とされています。
そのため、価格が安いという点はそういった意味でも気兼ねなく交換できるというのもメリットと思われます。
②様々な種類がある
薬局やスーパーなどの陳列を見てもわかるように、多数のメーカーから様々な種類が販売されているため、ご自身の歯の状況により合う歯ブラシを選ぶことができます。
かなり多くの種類があるため、迷ってしまうのは難点ですが、ご自身にピッタリ合う歯ブラシが見つかれば、より効率的に汚れを落とすことができます。
<電動ブラシのメリット>
①こどもや高齢者などでも磨き残しが出にくい
電動ブラシ(特に音波ブラシ)は、ブラシの部分が細かく振動することで、歯の表面の歯垢を簡単に取り除いてくれます。
ですので、特に力が弱いお子様や高齢者の方で、手磨きで磨いているつもりでも、歯の表面のヌメリが十分に取れていないと感じる方は、電動歯ブラシがおすすめです。
逆に、力が入りすぎて歯ぐきが下がってしまって知覚過敏を起こしている方にもおすすめです。
電動ブラシの種類によっては、歯に当てる力が強すぎると、アラームで教えてくれる有能なものもあります。
②清掃効率が良い
電動歯ブラシのヘッド部分が高速で振動するため、手用の歯ブラシと比べると圧倒的に効率よく汚れを落とすことができ、短時間で歯垢を除去することができます。
電動ブラシの振動数により種類はいくつかあります。
振動数が多いほど、汚れは取れますので手用に比べるとキレイに磨けますが、歯肉も傷つけやすいので、正しい磨き方が大切になります。
電動(振動)歯ブラシ:2500~7000/分
音波歯ブラシ: 2万回/分
超音波歯ブラシ: 160万回/分
電動のものはモーターにより振動するタイプで、価格は数千円と安価ですが、プラークを除去する能力は低いですので、あまりおすすめはしません。
一般的に入手しやすくて、おすすめなのは音波ブラシです。
大きさや形、柔らかさなど種類が豊富でご自身にあった使いやすい歯ブラシを選択しやすいです。
好みやコツがあるので、興味がある方はぜひご相談ください。
ただし、残念ながら電動ブラシは万能ではありません。
いくらプラークの除去能力が高くても、歯の表面に当たらない汚れは取れないので、歯と歯の間を掃除するフロスなどの補助用具は必ず必要になります!
基本的にはフッ素が入っているもの、低研磨、低発泡のものがおすすめです。
現在市販されているものとしては、ほとんどの歯磨剤にフッ素は含有されています。
その他にどの点を重視するかで、歯磨剤の選び方は変わってきます。
・歯周病対策
・知覚過敏対策
・口臭対策
・着色除去
フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム など)とは?
学術的な研究において、唯一虫歯予防効果が認められている成分です。
歯垢の中の細菌は、食事(特に糖分)を餌にして酸を出し、歯の表面のエナメル質を破壊します。
しかし、そこにフッ素を塗布すると、歯垢による酸の発生を抑制して歯の修復(再石灰化)を促進してくれるのです。
さらに、歯の表面をより酸に強い構造に変えてくれる効果もあります。フッ素の入った歯磨き粉を使うと、そうでない場合に比べて、26%も虫歯の発生を抑制できたという報告もあります。
研磨剤とは?
歯の表面に徐々に付着してくるお茶やコーヒー、紅茶などの着色汚れ(ステイン)は、研摩剤の含まれる歯磨剤を使用することで、減らすことが可能です。
ただし、研磨作用が強すぎると、表面のエナメル質を削ってしまったり歯茎を傷つけたりする危険性があります。
そうなると逆に着色しやすくなったり、知覚過敏の原因となったりするので注意が必要です。
知覚過敏用の成分とは?
知覚過敏は、歯表面のエナメル質の内側にある象牙質に、直接刺激が加わることで起こります。多くの場合、原因は歯の磨きすぎや歯ぎしり。こうした悪習慣によって、エナメル質が削れたり歯茎が下がったりして、象牙質が露出してしまうのです。
そこで有効なのが、知覚過敏の薬剤が入った歯磨き粉を使うという手段です。具体的には、「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」といった成分が挙げられ、これらは外部からの刺激に対して一時的にバリアを作ってくれます。また、エナメル質と同じ成分である「ハイドロキシアパタイト」も、表面もコーティングすることで知覚過敏に効果があるといわれています。
なお、歯磨き粉には「塩化セチルピリジニウム(CPC)」や「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」といった殺菌作用のある成分が配合されていることもありますが、歯周病の治療効果は期待しないほうが良いでしょう。なぜなら、歯周病の原因菌はバイオフィルムという防護膜に覆われており、さらにその多くは歯ブラシの届かない歯周ポケットの奥にいるからです。歯周病によって起こった炎症を若干緩和してくれることはありますが、決して治してはくれません。
日本では、毎日歯磨きをする人は全体の90%、毎日2回以上磨く人は70%以上と、歯磨きの回数は世界的に見ても多いほうです。しかし、1回にかける時間は短いといわれています。口の中が唾液や泡でいっぱいになったら一旦吐き出すなどして、最低でも3分間以上は磨きましょう。
<見た目の汚れ(ステイン)が気になる方へ>
ステインがつきやすい、つきにくいというのは食べ物や、生活習慣で変えることができます。
気になる方は次の点を注意してみてください。
汚れも乾燥し硬くなります。唾液が少ない方は唾液腺マッサージをしてみましょう。また、普段は唇を閉じ、口呼吸をしないよう意識しましょう。
ポリフェノールが多く含まれているもの(コーヒー、紅茶、緑茶、ワイン、ブドウ、イチゴ、チョコレート)やカレーなどで着色しやすくなります。
※食後にうがいや水を飲んだりしてすすぐといいですよ。
一度付くと歯ブラシで取るのは難しいです。メンテナンスでお越しいただければ、専用の器械を使ってキレイにできますので、いつでもいらしてください。
いいだ歯科・矯正歯科ではステインを分解し、取りやすくする歯ブラシ・歯磨剤も置いてありますのでぜひ。