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上顎前方牽引装置とは、文字通り上あごを前方へ引っ張る装置で、上あご全体の成長を促す高効果があります。プロトラクターとも呼ばれています。
<適応症例>
上あごの骨の大きさが標準より小さく、受け口になっている場合に用いられます。
上顎前方牽引装置の適応時期は、乳歯列期から思春期前で、上顎の成長発育の旺盛な時期(特に小学校低学年くらい)に治療を実施すると効果が現れやすいです。
<上顎前方牽引装置の使用方法>
上顎前方牽引装置は、口腔内にある固定式の装置と口腔外の着脱式の装置、それをつなぐ専用の輪ゴムから成ります。
・口腔内 固定式の装置を装着
・口腔外 フェイスマスク → 専用の輪ゴム(エラスティック)をかけて、上あごを前方に牽引
・就寝時を中心に、在宅時にできるだけ長い時間(目標は1日合計10時間から12時間以上)使用。(外出時は使用しないようにしてください)
・食事や歯磨きの際は、外してください。
・専用の輪ゴム(エラスティック)は毎日新しいものに交換してください。
・半年から1年間は継続して使用します。
上あごの幅も小さい場合は、急速拡大装置などと併用することがあります。
一定の時期を過ぎると、頑張って使用を継続しても効果があらわれにくくなるため、適切な矯正開始時期については、お早めにご相談ください。
いいだ歯科・矯正歯科
06-6337-4180