ブログ
Blog
親知らずとは、正式名称を第三大臼歯と呼ばれる、
20歳前後で上下の一番奥に出てくる歯のことを言います。
最近では、先天的に欠如していたり、アゴの骨の中に深く埋まったままで、
出てこない人も珍しくはありません。
余談ですが、そもそも親知らずの名前の由来ってご存知ですか?
この「親知らず」という名前は戦国時代以前にすでに使われていたようです。
この時代の平均寿命が50歳程度だったこともあり、
先述したように親知らずが生えてくる20歳頃ではすでに親と死別していることが多かったそうです。
ですので、親が知ることなく生える歯であったということが由来となっているようです。(諸説あり!)
また、親知らずは別名「智歯」とも呼ばれ、英語ではそのまま”wisdom(知恵) tooth(歯)”といいます。
1人前になり物事の分別ができる年頃になってから生えてくる歯
ということでついた名称だそうです。
ちなみに韓国では「愛の歯」とも呼ばれます。
愛がわかるようになる年齢になってから生えてくる歯
だからだそうです。
韓国人はロマンチストですね~
完全に話が脱線しましたが、一番気になるのは結局のところ
親知らずは抜歯すべきかどうか
ということかと思います。
臨床でも実際に、「抜いたほうがいいですか?」と聞かれることはあっても、
「なんで親知らずって名前なんですか?」と聞かれたことはほとんどありませんね(笑)
(聞かれてもいないのにしゃべってしまうことは多々ありますが・・・)
親知らずが上下ともに真っすぐに生えていて、かつ丁寧に歯磨きが出来ている場合は残しておくべきだと思います。
万が一、親知らずの手前の歯を抜歯しないといけなくなったとしても、
ブリッジの支えとして利用できたり、自家歯牙移植の歯として使える場合があります。
極力1本でも歯は多いほうがいいですからね。
逆に抜いたほうがいい親知らずもあります。
一部が見えている状態で斜めに生えていたり、それが原因で時々腫れて痛くなるような歯です。
抜かずにそのままにしておくと、ある日急激に痛くなったり、手前の大事な歯に虫歯がうつってしまうこともあります。
そうなると結局、事前に親知らずを抜歯をしておくよりも、大変な治療になることが多いです。
口の中を見て自分の親知らずが、どちらの状態かがわかる方は少ないかと思います。
実際に自分の親知らずがどのように生えているか不安な方はいつでもご気軽にご相談ください。
親知らずが極端に深く埋まっていたり、アゴの中の大きな神経に近い親知らずなどで抜歯後にリスクを伴うものは、
済生会千里病院などの近くの口腔外科を紹介させていただきます。