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こんにちは、南千里駅が最寄りのいいだ歯科・矯正歯科です。
上唇小帯ってご存知でしょうか?
上の唇の内側から、上の前歯の真ん中の歯ぐきに向かって伸びるヒダのようなもののことで、
ご自身で上唇をめくってみると確認できるかと思います。
特に成長期前のお子さんでは太く長く見られることが多いのですが、通常であればアゴの成長とともに徐々に浅い位置に移動してきて問題になることはありません。
ただし上唇小帯の太さや長さにも個人差があって、歯と歯の間に入り込むくらいに長い場合、歯並びや歯磨きに対して悪影響を及ぼすことがあります。
・歯並びへの影響
小学生になる頃に上の前歯が生え変わってくるのですが、上唇小帯が長い状態のお子様はこのまま放置しておくと、上唇小帯が邪魔をしてしまって見た目がいわゆる「スキっ歯」になってしまうことがあります。
そのため、この場合は小学生の時期に上唇小帯を切除する必要があります。
部分麻酔下でメスやレーザーで上唇小帯を一部切除し、数針縫い合わせるような処置になります。
処置時間は15分ほどで終わります。
スキっ歯の程度にもよりますが、上唇小帯を切除するだけで前歯の隙間が閉じてくることもあります。
お子様の歯並びが気になる方は、一度上唇小帯の状態を確認してみてください。
・仕上げ磨きの際は注意が必要!
幼児期くらいの乳歯列のときは、まだ上唇小帯が高い位置にあることが多いのですが、実は上唇小帯は痛みに敏感で、歯ブラシで触れられると痛がってしまうことがよくあります。
仕上げ磨きを嫌がってしまうお子様は、実はこの部分の磨き方を工夫するだけで嫌がらなくなることもあります。
歯ブラシで上唇小帯をなるべくこすらないように、上の前歯を磨く際は、左手の人差し指で歯茎を覆いながら歯ブラシを当ててあげるようにしましょう。